予防接種(ワクチン)を受ける前に考えてほしい事

今年の10月から、新たにB型肝炎に対する予防接種が任意接種から定期接種に変更になります。
それに対してネット上でも様々な意見が見られます。

良い機会ですので、私の予防接種についての考え方をまとめます。
ワクチンの講演会でいつも話していますが、まずは、予防接種についての基本的なことの確認です。

①予防接種は定期接種、任意接種ともに義務ではなく、受けるか受けないかは保護者が決めて良い。
子どもが大きくなり、判断できる年齢であれば、本人の意思も尊重してください。

②定期接種には保護者が打たせる努力義務が課せられていますが、努力義務は義務ではありません。

つまり、接種しようと努力すれば良いのです。

例えば、病院で同意書をもらって(受けようと努力したが)、同意できませんと言って紙を返す。
あるいは、勉強会などに参加し(あるいは自分で勉強でも良いでしょう)それぞれの予防接種の必要性を考えれば(受けようと努力した)良いだけです。

法律の観点からも、もちろん憲法上の観点からもワクチンを打つ、打たないは自由であり、その選択について少なくても他人が(保健所であろうが、医師であろうが、児童相談所であろうが)どうこう言う事はできません。

私はワクチンの反対派と言って良いと思いますが、それでも、「予防接種を打つか打たないかに決まった答はない」ことをいつも強調しています。
何をメリットと考え、何をデメリットと考えるのかは、100人いれば、100通りの考えがあるからであり、だれも決して強制する事はできません。

自分たちで決めるからこそ、「予防接種を受ける前に勉強してください」とお伝えしています。
前回のグローバリゼーションの記事にも書きましたが、少なくても「みんな受けているから」といった安易な考えで受けるのは避けてほしいと思っています。

大切な子どもたちの健康を本当の意味で守る事ができるのはお父さん、お母さんなど保護者の方だけなのです。

私も2歳になる息子がいますが、今のところ予防接種は一つも受けていません。
私は小児科医で、微生物学者でありワクチンの研究家でした。アメリカ(NIH)でロタウイルスワクチンの製造に携わっていた事もあります。

予防接種を推奨する人たちは、表面上は良い事、とくに、感染にかからないことや他人にうつさない事をメリットとして強調します。
確かに、予防接種を受けることには、ワクチンの種類によってはそのようなメリットも全くないとは言えません。

しかし、それだけでは短絡的な考えであり、よく調べれば調べるほど、予防接種にはメリットよりもデメリットの方が遥かに大きい事がわかります。

予防接種を受けるか受けないかを判断するに当たって、私は、一般にメリットと言われている事だけではなく、少なくても以下のことを考えています。

①ワクチンに関する法律・憲法
②ワクチン(とくに効果)に関する歴史的意味
③ワクチン以外の感染症対策
④ワクチンの効果(短期、長期、ブースター効果)
⑤ワクチンの副作用(短期、長期)
⑥感染症の意味
・感染症にかかることは悪いことなのでしょうか?
・常在菌を排除する意味は?
⑦感染症のタイミング
・すべての感染症には本来かかるべきタイミングがある
⑧ワクチンに含まれるもの
⑨ワクチンを受けること・受けないことによる影響
・自分の子ども、他人の子ども、社会全体に対する影響
・子どもの今、将来、次世代の子ども、未来の子孫たちに対する影響
・自分たち、人類全体、生物全体=環境に対する影響
・とくに微生物(細菌やウイルス)の排除が現代病が急増している最大の原因であること
⑩論文(専門家、学会)の信頼度、改ざん問題
・論文にかいてあるから全て正しいのでしょうか?
・その論文(専門家、学会)にはどこから資金が出ていますか?

最後に、ワクチンを受けない事を決めた後に圧力がかかった場合、強く反対の意見を述べる人に対しては、敵対するのではなく、なるべく穏便に対処する方が懸命だと考えています。

ワクチンの賛成派と反対派では、互いに意見を押し付け合うだけになってしまう事が多く、それではいつまでたっても本当の解決にはならないからです。

そんな事に労力をかけ、お互いに好ましくない関係を作るよりも、反対意見を述べる人にたいしては、「ありがとうございます。参考にはさせていただきます。」と述べるにとどめましょう。

それよりも、現時点では、少しでも同じ考えの人達あるいはワクチンに疑問を感じている人達との横のつながりを作って行く事が重要です。

このブログでもワクチンの様々なデータについて詳しく書いています。

ワクチンについて多くの方に知ってもらう事で、1日でも早く、勉強して打つ打たないを選択した人が圧力を受けるようなことがなくなる事を願っています。

関連記事

no image

予防接種についての私の意見のまとめ

今回は私の予防接種についての意見をまとめて記事にします。私に反対の意見があってもいいと思いますし、それを否定しませんが、これを機会に多くの人が考えるきっかけになればいいと思います。私の情報は陰謀論など確認できない情報は一切使っていません。   とても、すべての内容は紹介できませんのでワクチンを勉強される方は、ぜひ拙書「自然に沿った子どもの暮らし・体・心のこと大全」のワクチンの項を参照していただきたいと思います。宣伝ではありません。私はかつてNIH(米国立衛生研究所)でワクチンの開発者でした。ですから、ワクチンを推奨する様々な専門家の意見や批判内容も、考える背景も実はよく理解できるので […]

no image

ワクチンの問題点 その2 ワクチンを受けないことが悪いことのように思わされている③

④「ワクチンを受けないと他の人にうつして迷惑をかける」   自分のことを差し置いてでも他人の迷惑にならないように考慮するという日本人の気質に訴える実に巧妙な意見と言えます。 まず、かぜなどのほとんどの感染症はいわゆるお互いさまであり、うつしあってお互いに免疫力を高めあうという側面があります。   一度感染症にかかると二度目以降は発症しないことを(狭義の意味で)免疫がついたと言います。 実は一度感染して免疫がついた人が、2度目以降に感染すると、発症しないまま免疫が増強されます(これをブースター効果と言います)。   ワクチンで集団での感染を防御してしまうとブースター […]

no image

藤岡市でのワクチンのお話会終了しました

昨日は群馬県の藤岡市で「ワクチンのお話会」というタイトルで講演会を開いていただきました。   ワクチンのお話は明るい内容がほとんどなく、重苦しくなることが多いのですが、昨日は小さなお子さんたちが中和してくれたためか、なかなか良い雰囲気の講演になったと思います。   また、講演会後の懇親会ではワクチンのことを超えて少し深い話にもなり、楽しい時間を過ごせました。スタッフの皆様方、ありがとうございました。   私はもともと小児科医で、研究は「感染症学」「ウイルス学」「ワクチン学」が専門です。米国NIH(国立感染症研究所)に留学していた際には、ロタウイルスワクチンの開発にも携わっていたことがあります。 […]

no image

月刊「クーヨン」今月号(2016年2月号)に私のワクチンの記事が載りました

あけましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m   昨年度よりブログやフェイスブックを始めたり、講演会を開催させていただくなど本格的な活動を開始しています。   ありがたいことに、現在、お話会・講演会の依頼がたくさん来ております。 今後の講演会の予定は、適宜、更新していきます。   フェイスブックでは先に報告しましたが、オーガニック系育児雑誌「クーヨン」にデビューしました。   月刊クーヨン2016年2月号(2015年12月29日発売)の第二特集に「予防接種とのつき合い方」の特集記事が載ります。私がアドバイザーを務めています。   予防接種については現在、 […]

no image

ワクチンの問題点 その2 ワクチンを受けないことが悪いことのように思わされている①

実際にワクチンを受けないでいると保健所から電話がかかってきたり、乳幼児検診のたびに注意されたり、医療機関によっては医師に怒られたり、以後の診療を拒否される場合すらあります。     医者と患者との関係が近くなったとはいえ、患者は病気などの弱みを抱えていますので、医者とは決して対等にはなれません。 強い立場から患者をしかりつけることは脅迫以外の何物でもないでしょう(学校なども同様です)。     ワクチンに疑問を持っていても、保健所や学校、医師との関係を悪くしたくないと考えたり、あるいはこれらへの対処が煩わしくなり、最終的に言われるままに受けてしまう人が多 […]

PageTop