新型コロナウイルスは人類全体の意識の変容を誘導していく

今回は、一連のコロナウイルス関連の記事としてではなく「私の独り言」として書いておきます。

前回の合宿にご参加の皆様にはすでにお話ししましたが、現代がどのような時期かを考えると、今回の新型コロナウイルスは必然として現れています。

『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は令和の時代の新たな「命定め」』

かつて日本では、感染症は「命定め」と言われていました。命定めを辞書で引くと「場合により亡くなることがある感染症」という意味で使われているそうです。

しかし、本来は、感染症にかかったことをきっかけに、この世界にとどまれる命であるのか、この世界にとどまるにふさわしい生き方をしているのかを見定める病気という意味だと思います。

命定めとなった感染症の代表は、痘瘡(天然痘)や麻疹(はしか)とされていますが、感染症には他にも非常にたくさんの種類があり、かつてはどれも命にかかわる可能性がありました(歴史をみると分かりますが天皇でも珍しくなく亡くなっています)。

感染症による死亡率が高かった理由は、主に、衛生環境が悪い(とくに上下水道が整備されていない)、栄養状態が悪い、治療法がないなどの理由によると思われます。

とくに、幼少の子どもでは、かつてはとても死亡率が高く、いつ感染症で命を落としても不思議ではない状態だったのです。日本には七歳までは神のうち(いつ神の世界=あの世に行くかわからない)という言葉もあります。同様に、免疫力や体力の落ちた高齢の人も、かなりの割合が感染症で亡くなっていました。

産業革命以降の、上下水道などの衛生管理、抗生物質の発見、栄養状態の改善、点滴などの治療、救命救急医療・集中治療などの発達などにより、現代では、感染症は人類にとっての一番の脅威ではなくなっています。

今までの季節性インフルエンザや様々な新興感染症の一部、さらには通常の風邪であっても、免疫状態が悪かったり、抵抗力が落ちていれば命にかかわることがあることは現代も同じです。

そして、今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような感染症は変異したものや新しいものが今後も次々と出現してくる可能性が高いと思います。

このような感染症に対しては、身の回りをどんなに滅菌・除菌しても、どんなに抗生剤を飲んでいても、どんなにワクチンを打っても、どんなに薬を飲んでも防ぐ事は出来ず、むしろ自分自身の免疫力・抵抗力を下げる事にしかなりません。

つまり、病気の原因を外に求め、それに対処していく方法では、何をしても根本の解決にはならないのです(注:対症療法にまったく意味がないわけではなく、必要な時もあります)。

今後は、感染症を含め、病気というものに対する考え方を根本的に見なおすことが必要になってくるでしょう。つまり、自分の外(他者軸)に頼るのではなく、自分の内なる力(自己軸)を中心とした予防法、治療法、健康法、生き方などに移行していくのです。

今回の新型コロナウイルス感染症が、一時的な流行で終わるだけではなく、様々なことを考えるきっかけ(つまり人類の意識の変容)となるのではないでしょうか。

・微生物とは何か 感染症とは何か
・感染症にかかる意味 重症になる意味 合併症が出る意味とは
・感染症を本当に予防するとは ワクチンとは
・病気は自分の内側の問題(自己軸)なのか外側の問題(他者軸)なのか
・対症療法(他者軸)と根本療法(自己軸)とは
・身の回りで起きている様々な事(他者軸)は自分と関係ないのか
・分からない事は政府や専門家(他者軸)に任せておけばいいのか
・皆がやっている(他者軸)から正しい、大丈夫なのか
・自己を主張するとは 自分勝手になる・ならないとは
・お金とは何か 仕事とは何か 教育とは何か
・人間とは何か 世界とは何か 生きるとは何か
・・・

現代社会は、あらゆる考え方のベースが他者軸(他人や社会、外部=皆がやっていることに合わせる)の時代です。

皆がしていることに自分を合わせて(場合により他人も強制的に合わせて)いれば、何も考えなくとも、何も問題ない、と考える風潮がとても強くなっています。しかし、他者に合わせるだけでは自己の成長や真の実現はなく、それにより、たくさんの歪みも生まれています。

今回の新型コロナウイルスの世界的なパンデミックをきっかけにして、政治、経済、医療、農業、教育、宗教、環境・・・いままで当たり前と思っていた価値観、仕組み、常識、権威というものが大きく揺らいでいきます。

様々な出来事に対して、いかに本質から目を背け、問題を先送りにして来たかということがはっきりしてくるでしょう。つまり、あらゆるものの本質をとらえ、自己軸(自分の内側)で考え直す必要がある段階に入っていきます。

単に、他者軸が悪く自己軸が良いというわけでも、他者軸に合わせることが良くないわけでも、自己軸を主張し自分勝手にすることが良いわけでもありません。他者軸の考えと自己軸の考えを自分の中でどのようにすり合わせ、社会で活動するか、皆と協力して行くか、ということなのです。

それが多様性を認めながらも、それぞれが自己を実現できる社会につながって行くと思います。

感染の拡大、経済崩壊などは、始まりにすぎません。
今回の新型コロナウイルスは人類全体の意識の変容を誘導していくと思います。

関連記事

no image

TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」に電話生出演することが決まりました。

TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」に電話生出演することが決まりました。 日時は、6/15(月)5時45分頃になります。 内容は私の新刊本に合わせて「感染を恐れない暮らし方」の予定です。朝早い時間になりますが、興味をもたれた方はぜひお聞きください^^

no image

第14回直立歯科医学研究大会に参加しました

北海道札幌市で開催の第14回直立歯科医学研究大会に参加してきました。 私は「グローバルに考える病気の原因〜微生物と病気の関係〜」の講演をさせていただきました。 全国で講演させていただいていますが、医歯学の学会、研究会での講演は実に10年ぶり位になります。研究会主宰の 臼井先生を始め関係者の皆様に感謝いたします。このような機会を与えていただきありがとうございました。 直立歯科医学とは、とても簡単には説明出来ないのですが「真っ直ぐに立てないこと」と様々な不調や病気との関係を研究する学問です。 以下などをご参照ください。 https://www.facebook.com/chokuritsu/ ht […]

no image

日本政府主導の抗体検査の結果発表!? COVID-19㉒

5/14に政府主導の新型コロナウイルスの抗体検査の結果が出ないという記事を書いたのですが、翌日5/15の早朝に発表がありました。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59137890V10C20A5MM0000/?fbclid=IwAR0wmBcQnWkVVNL4pVjVIlpDx9ahcNZK2LxS-bnz2sZQm_cPmwJ_fKr7Sis 結果は、500検体のうち抗体陽性は東京都と東北地方でそれぞれわずかに3検体と2検体であったとのことです。抗体保有率は単純計算で、東京都で0.6%、東北地方で0.4%になります。 これは、前回紹介した現時点で国内 […]

no image

月刊「壮快」2019年6月号記事「遺伝子組み換え(GM)作物について①」

今回は、月刊壮快の記事を補足して、遺伝子組み換え作物(GM作物)についてです。   健康雑誌の月刊「壮快」に「自然派医師が土をいじる。菌とたわむれる。」という記事を連載中です。今月号(2019年6月号)は連載第18回目「遺伝子組み換え食品について①」です。   今回は、月刊壮快の記事を補足して、遺伝子組み換え作物(GM作物)の論文報告で最も重要なものを紹介致します。2012年にFood and Chemical Toxicology誌という食に使用される添加物などの毒性についての専門の医学雑誌に掲載されたSeralini博士の論文報告です。 論文タイトルは「Long term toxicity […]

no image

一般家庭での新型コロナウイルスの感染予防(2/25) COVID-19④

連日、新型コロナウイルスの記事を書いています。今までの記事のリンクを以下にまとめておきます。ぜひ合わせてご参照ください。 最も重要な情報の簡潔なまとめ https://www.facebook.com/shinjiro.homma/posts/2622431101415226 新型コロナウイルスの臨床的特徴(2/22の時点) https://www.facebook.com/shinjiro.homma/posts/2623921001266236 新型コロナウイルスについてのウイルス学的な特徴 https://www.facebook.com/shinjiro.homma/posts/262 […]

PageTop