自然派医師のブログ
20世紀の医学上の最大の功績はワクチンと抗生剤であるという意見があります。 天然痘(死亡率約30%)という病気が、種痘というワクチンにより世界中から根絶された例を代表として、次々と開発されたワクチンが、人類の脅威となる重篤な感染症を制圧して行った救世主であると。 本当でしょうか? 私は、今ではワクチンほど効果が過大に評価され、副作用が過小に評価されているものはないと考えています。 一つずつ見て行きましょう。 1効果が過信されている ① 歴史的にみてほとんどの致死的な感染症の大幅な減少(患者数、死亡率とも)はワクチン導入以前に起こっている 大正時代以前は様々な伝染病で毎年、数千~ […]
続きを読む④「ワクチンを受けないと他の人にうつして迷惑をかける」 自分のことを差し置いてでも他人の迷惑にならないように考慮するという日本人の気質に訴える実に巧妙な意見と言えます。 まず、かぜなどのほとんどの感染症はいわゆるお互いさまであり、うつしあってお互いに免疫力を高めあうという側面があります。 一度感染症にかかると二度目以降は発症しないことを(狭義の意味で)免疫がついたと言います。 実は一度感染して免疫がついた人が、2度目以降に感染すると、発症しないまま免疫が増強されます(これをブースター効果と言います)。 ワクチンで集団での感染を防御してしまうとブースター […]
続きを読む③「ワクチンで防げる病気があるのに受けないのは親の怠慢である」 ワクチンで防げる病気にVPD(Vaccine Preventable Diseases)という略名を付けてまでワクチンを推奨しています。 ワクチンで防げる病気があるのかもしれませんが、そもそも病気を防ぐことが必ずしも子どもや未来の子孫のために良いことなのでしょうか。 また、ワクチンだけが感染や流行を防ぐ手段ではありませんので、ワクチンを受ける以外の方法で最大限感染を防ぐ対策をします。 さらに、人にうつさないように2次感染に対する対策もします(次項にも関係します)。 ・幼少児(特に6か月未満)では特に外出自体を控えたり、人ごみの […]
続きを読むしばらくはワクチンの話題を続けますが、まずはワクチンの問題点について考えてみます。 まず重要なことですが、ワクチン接種は義務ではありません! 初めにこの事を強調しておきます。 ワクチンには市町村が勧奨する(勧める)定期接種と、個人が医療機関で受ける任意接種がありますが、ともに義務ではなく、受けるかどうかは親(保護者)が決めてよいということです。 子どもが判断できる年齢では子どもの意思も尊重するようにしましょう。 特に定期接種は義務で任意接種は義務ではないと思っている人がほとんどです。 任意接種の方が任意という名前がついているので定期接種の方は義務だと勘違いしてしまうのでしょうか […]
続きを読む昨日は群馬県の藤岡市で「ワクチンのお話会」というタイトルで講演会を開いていただきました。 ワクチンのお話は明るい内容がほとんどなく、重苦しくなることが多いのですが、昨日は小さなお子さんたちが中和してくれたためか、なかなか良い雰囲気の講演になったと思います。 また、講演会後の懇親会ではワクチンのことを超えて少し深い話にもなり、楽しい時間を過ごせました。スタッフの皆様方、ありがとうございました。 私はもともと小児科医で、研究は「感染症学」「ウイルス学」「ワクチン学」が専門です。米国NIH(国立感染症研究所)に留学していた際には、ロタウイルスワクチンの開発にも携わっていたことがあります。 […]
続きを読む