自然派医師のブログ

地球における循環と微生物

前回の記事の続きになります。 より深く理解するために、地球における生命の循環を考えてみます。   地球上の生物のなかで自力でエネルギーを産生(光合成)できるのは植物だけです。 自らエネルギーを産生できない動物は植物を食べるか、植物を食べた動物を食べることで生きるためのエネルギーを得ています。   つまり、地球上のすべての生物は植物の作ったエネルギーを使って生きていることになります。   また、すべての植物は地球(土、水、無機物など)が変化したものです。 この部分は分かりにくいかもしれませんので、わかりやすい例を示し解説します。 これは、私が実際に農に携わっていた中での気付きで、大変感動したこと […]

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微生物の役割

最近のテレビのコマーシャルなどに見られるように、現代生活には様々な抗菌グッズがあふれています。 細菌などの微生物が1つもいないことが、正しいことで、健康にとっても良いという考えがまかりとおっています。 つまり、微生物は基本的に悪いもので、なるべく排除しようという考えです。 ワクチン接種に関してもこのような考え方がベースにあるかもしれません。 私は、これらの考えはとても短絡的で危険だと考えています。 「基本的には抗菌グッズはそもそも不自然なものですから、健康にとって良くない」ということになります。実にシンプルで難しい理論や理屈は必要ありません。 しかし、これだけでは納得できない人も多いかもしれま […]

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自然農 その3 自然農のしくみ②

前回の記事の続きで自然農のしくみについてです。   3. 農薬をやらない(虫をとらない)   肥料(一部の有機肥料も含め)を与えると、余計な肥料分を分解するために、今度は虫がやってくることになります。いわゆる害虫と言われる虫は実は肥料を与えるほどやってくるのです。   この虫を駆除するために今度は農薬が必要となります。   自然から外れた現代の通常の慣行農業(一部の有機農でさえも)は土(微生物)を破壊し、地球環境を汚染し、また肥料、農薬を与え続けるという悪循環になってしまっています。   私たちの体に起こっていることもまったく同じですね。   現代生活は、腸内細菌などの常在菌を傷つけ […]

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自然農 その3 自然農のしくみ①

  農作業をしながら医師として様々な健康問題を考える中で、医療の世界と農業の世界に「微生物の重要性」というたくさんの共通項があることに気がつきました。   前回の記事で、自然農の基本的な特徴として以下のことを挙げました。   ・土を耕さない ・肥料をやらない ・農薬をやらない(虫をとらない) ・草をむしらない   なぜこのような方法で作物を栽培することができるのか、あるいは、なぜ自然農をいきなり始めてもうまくいかないのかを私なり に考えをまとめてみます。   自然農を支えている最も大事なことはもちろん土(とくに微生物)と考えられ、すべての項目は微生物を傷めないということで共通していま […]

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カゼはなぜかかるのか?

  自然農の続きを書く予定でしたが、カゼを引きました。   ちょうど良い機会ですし、自然農にも関連しますので、今回はカゼを考えてみます。   数年ぶりにカゼにかかったみたいで、ここ2~3日、39度台の発熱があり、ダウンしてひっくり返っていました。 1週間ほど前に1歳の息子が手足口病にかかり治ったばかりなので、それをもらったのかもしれません。 すっかり元気になった息子は、ひっくり返っている私の腹の上に乗りかかり、ぴょんぴょん跳ねたり、遊んでもらいたくて必死に遊び道具を運んできて起こしに来たりしていました。 親ばかですが、子どもは本当に可愛いですね。息子が我が家に来て […]

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