微生物
今回は、「微生物の感染時期」と「病気の発症」について考えてみます。様々な病原菌(ウイルス)は感染する時期によりまったく症状が異なるものがあります。いくつかの例を挙げて解説し、ワクチンについても考察してみます。 ①ピロリ菌 ピロリ菌は一般には、胃潰瘍や胃癌の原因となる悪い病原菌と考えられています。 ほとんどの医師も同様の認識で、ピロリ菌が見つかると、多くの場合に除菌(抗生剤で菌を取り除く)を勧められると思います。 まず、ピロリ菌はずっと以前から人と共生している常在菌で、悪い事ばかりが強調され悪玉菌の代表のようにされていますが、本当は日和見菌です。 ピロリ菌は乳幼児期早期に感染すると […]
続きを読むまず、これまでの記事のいくつかの重要な事項の確認になります。 ①人とは一個の独立した生物(存在)ではなく、腸内細菌などの常在微生物(さらに、かつては寄生虫を含めた)と共生している複雑な生態系(超個体)である。 ②私たちは、私たちだけでは免疫をうまくコントロールできず、腸内細菌などの常在菌や常在ウイルス、寄生虫などと共生(連携)することにより、正常な免疫反応を維持できる。 ③これらの微生物を排除したことが、近年爆発的に増えているアレルギーや自己免疫疾患、さらには、その他のほとんどの病気(ガンや生活習慣病などの慢性病)の最も重要な原因である。 ④腸内細菌などの常在菌は人生のごく初め […]
続きを読む「自然に反した生活がすべての病気の原因」というのが私の基本的な考えですので、あらゆる面で自然にそった生活を提案しています。 毎日食べたり、飲んだりしたものが私たちの体を作っていますので、生活の中でも食事は最も大切なことの一つで、私は自然食を勧めています。 自然食とは、簡単には自然のままの食品、つまり、農薬や化学肥料を使わずに作った(有機農や自然農の)農産物で、食品添加物などの不自然な化学物質を使わない食事を意味します。 食とくに自然食に関しては最重要ですので、今後のブログで詳しく解説していきますが、自然食の基本的な考え方の一つに「身土不二(しんどふじ)」というものがあります。 人の体(身体)と […]
続きを読む前回の記事の続きです。 さて、前回の記事では、現代人に多くみられる病気(現代病)のほとんどの背景には免疫の異常があることを説明してきました。 では、免疫が異常をきたす原因は何なのでしょうか?また、どうしてこんなにも急激に増加しているのでしょうか?全ての事には理由があるはずです。 よく言われるように、食事や生活習慣の変化(いわゆる欧米化)や様々な化学物質(公害、農薬、食品添加物、経費毒など)が原因でしょうか? もちろん、原因は一つではなく、これらもとても大きな影響を与えていることは間違いありません。 しかし、最も重要な原因は、昔はあたり前にいた寄生虫や微生物を常識的な衛生管理を超 […]
続きを読む免疫とは、かつては「一度かかった病気にはかからない」という経験的な現象を意味していました。 例えば、はしか(麻疹)にかかって治った人は、もう二度とかからないことをはしか(麻疹)に対しての免疫がついたと言います。 現在では、より大きな生体防御の仕組み全体について使われる言葉になっています。 簡単には、免疫とは、自分と自分以外の異物を区別し、異物を排除する反応を意味します。 この異物には、外から来る病原ウイルスや病原菌の他にも、外科手術で移植された他人の臓器などもあります、また、身体の内部から発生する異常な自分の細胞であるガン細胞なども含みます。 免疫は、自己を防衛するシステム […]
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