大豆の収穫

大豆を収穫しました。

この大豆は、地域の方からいただいた、ここらでずっと作られている名もなき在来種です。この大豆の他に納豆用の小粒の大豆も作っています。

大豆の自然栽培はなかなか難しく、毎年作っているのですが、出来は豊作と凶作を交互に繰り返しているような状態です(毎年違う場所で栽培しています)。今年は、気候が合っていたのか、今までにないほどの豊作です!1列7メートルのウネで4ウネにしか種をまいていませんが、大量収穫になりました。うれしいです^^

さらに、大豆は収穫したあとの脱穀がとても大変なのです。家庭菜園ですので機械は無く、カラカラに乾燥させた後に一つずつ手でむいていきます。お手伝いして頂いてやっとむくことができました。いつもありがとうございます!!

大豆は、みそやしょうゆなど、日本人の健康を支える発酵食品を作るためにはなくてはならないものです。3大抗がん食品ともいわれる①みそ②テンペ③納豆もすべて大豆の発酵食品ですね。

最近の日本人は豆類の摂取が少ないと思います。動物性たんぱくを減らして植物性にしたほうがいいと思いますが、最も簡単に摂る方法が豆を含めたナッツ類です。

ただし、植物の種には発芽毒(種子毒)が多いという意見もあり、気にされる方は、発芽あるいは発酵した豆類、ナッツ類がいいでしょう。私のお勧めは豆乳ヨーグルトです。

昔の人は大豆をみそやしょうゆなど発酵して摂っており、豆乳をそのまま摂るという習慣はあまりありませんでした。肉に押されて消費が少なくなった豆腐ですら、かつては裕福な人の食べ物で、庶民はほとんど食べていなかったと思います。

大豆に限りませんが、オーガニックや自然農の作物が手に入りにくくなっています。TPPの批准や種子法の廃止によりこの傾向はますます強まるでしょう。未来の子ども達に何を残すのか・・・できることをできるところから始める人が増えてほしいと思います。

関連記事

自然農の畑の紹介 Vol.2

わが家の自然農の畑の状態を不定期に紹介しています。   今回、自然農の畑に大豆の種を撒きました。   畑の野菜を植える高くなっているベッドのような部分を畝(うね)、低くなっている部分を畦(あぜ)といいます。 野菜は水分が多いと良く育たないため、畝と畦が必要になります。   わが家の畑は自然農ですので、不耕起(耕しません)です。 正確には初め(7年ほど前)に一度だけ耕し、その後は半永久的に耕しません。   耕すといっても、畦のところの土を20cmほど掘り起こし、畝になる部分に乗せただけです。   すべての畝と畦のサイズを同一にしています。 一つの […]

no image

古代小麦エンマーの種まき

本日は古代小麦の種まきをしました。古代小麦は知人からいただいた二粒小麦(マカロニ小麦)のエンマーになります。 農作物の収穫は今後もずっと続きますが、種まき・苗の植え付けは、年内はこの小麦で終了になります。 夏野菜に使用したウネをきれいに整理した後に、1ウネに2条ずつ軽く表面を削った部分に種を蒔いていきます。収穫は来年の6月頃になる予定です。 以下の私の古代小麦の記事もぜひご参照ください。 小麦やグルテンフリーについて https://shizenha-ishi.com/blog/food/257/ 古代小麦について https://shizenha-ishi.com/blog/food/299 […]

自然農 その3 自然農のしくみ①

  農作業をしながら医師として様々な健康問題を考える中で、医療の世界と農業の世界に「微生物の重要性」というたくさんの共通項があることに気がつきました。   前回の記事で、自然農の基本的な特徴として以下のことを挙げました。   ・土を耕さない ・肥料をやらない ・農薬をやらない(虫をとらない) ・草をむしらない   なぜこのような方法で作物を栽培することができるのか、あるいは、なぜ自然農をいきなり始めてもうまくいかないのかを私なり に考えをまとめてみます。   自然農を支えている最も大事なことはもちろん土(とくに微生物)と考えられ、すべての項目は微生物を傷めないということで共通していま […]

自然農 その1

自然に沿っていれば病気にならないというのが私の基本的な考えです。   この考え方をベースに自然農、自然食、自然療法、自然分娩、自然に沿った暮らしなど「自然派の生活」をお勧めしています。   特に食べ物は人が健康に生きていくために最も基本となることです。   その食べ物を作るのが農ですが、現代農業は医療と同様に様々な問題を抱えています。   農薬、除草剤、抗生剤、化学肥料、一部の有機肥料、遺伝子組み換え食物、放射能など。   さらには、身土不二との関係、様々な器械や輸送などのエネルギーの問題、経済的な問題、継承者の問題などなどです。   安全で安心な食べ物を得るために、オーガニックや自然食料品の […]

no image

稲の種まきのお手伝い

本日は、私たちに米作りを一から教えて頂いた近所の農家さんへ稲の種まき(育苗)のお手伝いに行ってきました。 お世話になっている農家さんは、近くでは米作り名人として有名な方なのですが、米作りを初めて50年以上になるそうです。 「毎年米を作られて米のことならなんでも知っている大ベテランですね」とお聞きすると「自分はまだ50回しか作っていない。米のことはまだ全くわからない」と笑って答えます。 うーんスゴイですね^^謙虚な姿勢にも感動ですが、物事は観点が変われば全く違う見方になるということですし、何事でも究めるということに終わりはないということになります。日本の様々な道(柔道、剣道、合気道、茶道…)とい […]

PageTop