自然派医師のブログ

腸内細菌の種類と役割②

前回の記事の続きです。   人と腸内細菌は共生関係というお互いに助け合っている関係にあります。   腸内細菌にとって人の腸内に住むメリットとはなんでしょうか。 まず、私たちは、定期的に食物を食べますので、腸内細菌には自動的に食べ物(とくに糖質)が供給されます。 また腸内は適度な温度や水分が保たれており、腸内の酸素の少ない環境は、嫌気性菌が多い腸内細菌にとっては実に快適な住みやすい環境と考えられます。 一方、人にとってのメリットですが、腸内細菌が良い状態では、以下のように、人の腸内でとても多くの役割を果たしており、人の存在を根本から支えています。 ①常在菌として存在し病原菌の […]

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腸内細菌の種類と役割①

私たちの腸内に生息している細菌を腸内細菌と言います。   人の腸の表面積はテニスコート1.5面分にもなりますが、その内部では、非常にたくさんの腸内細菌が互いに数やバランスを保ちながら、一種の生態系を形成しています。   この生態系(腸内細菌全体)は腸内細菌叢(そう)、腸内フローラ、マイクロバイオームなど様々な名前で呼ばれます。   また、腸内には細菌以外にも真菌(カビの仲間)や原虫など様々な微生物が常在しており、「腸内常在微生物叢(そう)」という呼び方がより正確かもしれません。   このブログでは、これらの細菌以外の微生物を含め、一般になじみの深い「腸内細菌叢」という言葉で統一することにします […]

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腸は第二の脳である?

微生物の中で、人と共生していて人の健康に最も大きな影響を与えているのが「腸内細菌」です。 腸内細菌を理解するためには、まず、人の腸(管)についての知識が必要になります。 腸および腸内細菌の状態がヒトの健康にとって最も大事であるといわれます。 なぜこのようなことが言われるのでしょうか? 私たちは、植物のように自らエネルギーを産生することはできませんので、食物を食べないと生きていくことができません。 食べ物を食べる(私たちが生きていく)ということは命をいただくということでもあります。 腸は、毎日食べたり飲んだりしたものを消化し、生きていくのに必要な栄養を吸収します。 体に不要な物は吸収されなかった […]

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地球における循環と微生物

前回の記事の続きになります。 より深く理解するために、地球における生命の循環を考えてみます。   地球上の生物のなかで自力でエネルギーを産生(光合成)できるのは植物だけです。 自らエネルギーを産生できない動物は植物を食べるか、植物を食べた動物を食べることで生きるためのエネルギーを得ています。   つまり、地球上のすべての生物は植物の作ったエネルギーを使って生きていることになります。   また、すべての植物は地球(土、水、無機物など)が変化したものです。 この部分は分かりにくいかもしれませんので、わかりやすい例を示し解説します。 これは、私が実際に農に携わっていた中での気付きで、大変感動したこと […]

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微生物の役割

最近のテレビのコマーシャルなどに見られるように、現代生活には様々な抗菌グッズがあふれています。 細菌などの微生物が1つもいないことが、正しいことで、健康にとっても良いという考えがまかりとおっています。 つまり、微生物は基本的に悪いもので、なるべく排除しようという考えです。 ワクチン接種に関してもこのような考え方がベースにあるかもしれません。 私は、これらの考えはとても短絡的で危険だと考えています。 「基本的には抗菌グッズはそもそも不自然なものですから、健康にとって良くない」ということになります。実にシンプルで難しい理論や理屈は必要ありません。 しかし、これだけでは納得できない人も多いかもしれま […]

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