自然派医師のボログ
自閉症は、以下を特徴的な症状とする神経発達障害です。 ①人との関わりが難しい ②言葉の発達の遅れ ③反復あるいはこだわり行動 現在では、典型的な(古典的)自閉症以外の類似の疾患は自閉症スペクトラム障害としてまとめられています。 自閉症もアレルギーや自己免疫疾患と同じように、近年、恐ろしい勢いで増加し続けています。 自閉症は1943年に初めて報告されていますが、全米小児科学会の発表では、発生率は、1970年代は3300人に1人、2000年150人に1人、2009年100人に1人、2015年68人に1人になります。この傾向は日本を含む先進国で共通して見られます。 発生率の増加は「診断基準の変化や診 […]
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宇都宮市・藤岡市でのお話し会終了しました。 11月7日は栃木県宇都宮市で、自然育児サークル「にこのわ」さん主催の「予防接種(ワクチン)について」のお話し会をさせていただきました。 勉強会、講演会では、ほとんどが女性であることが多いのですが、今回は、男性の方の参加が多い印象があり、とても嬉しかったです。 予防接種に関しては、今回を含め、どのお話し会でも質問が多く、関心が高いと思われます。夫婦間で意見が異なる場合も多いので、可能なら今後も是非、多くの男性にも参加していただきたいと思います。 今回の内容は、 ・予防接種は義務ではないこと ・子どもたちのためにまず勉強が必要なこと ・ワクチ […]
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今回は、「微生物の感染時期」と「病気の発症」について考えてみます。様々な病原菌(ウイルス)は感染する時期によりまったく症状が異なるものがあります。いくつかの例を挙げて解説し、ワクチンについても考察してみます。 ①ピロリ菌 ピロリ菌は一般には、胃潰瘍や胃癌の原因となる悪い病原菌と考えられています。 ほとんどの医師も同様の認識で、ピロリ菌が見つかると、多くの場合に除菌(抗生剤で菌を取り除く)を勧められると思います。 まず、ピロリ菌はずっと以前から人と共生している常在菌で、悪い事ばかりが強調され悪玉菌の代表のようにされていますが、本当は日和見菌です。 ピロリ菌は乳幼児期早期に感染すると […]
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まず、これまでの記事のいくつかの重要な事項の確認になります。 ①人とは一個の独立した生物(存在)ではなく、腸内細菌などの常在微生物(さらに、かつては寄生虫を含めた)と共生している複雑な生態系(超個体)である。 ②私たちは、私たちだけでは免疫をうまくコントロールできず、腸内細菌などの常在菌や常在ウイルス、寄生虫などと共生(連携)することにより、正常な免疫反応を維持できる。 ③これらの微生物を排除したことが、近年爆発的に増えているアレルギーや自己免疫疾患、さらには、その他のほとんどの病気(ガンや生活習慣病などの慢性病)の最も重要な原因である。 ④腸内細菌などの常在菌は人生のごく初め […]
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昨日、1歳9か月になる息子が熱を出しました。 子どもが熱を出した場合、どのように対処するでしょうか。 病院(救急病院)に駆け込む? 熱さましを使う? 抗生剤を飲む? カゼ薬を飲む? もちろん、これらのことが必要になる場合もあるかもしれませんが、私の家庭では、どれも行いません。 息子は、元気はありませんでしたが、機嫌は悪くありません。 水分をたっぷりととり、おしっこも十分出ていました。 熱は最高40.6度になりました。 解熱剤(熱さまし)、抗生剤、風邪薬などは一切使いませんでしたし、もちろん病院にもかかりませんでした。 このような行動に対して、ネットでは「これは虐待である」との意見が出ることがあ […]
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