アレルギー性疾患全般に共通する基本的な対処法

アレルギー以外にも共通することですが、病気は、今までの自分の生活が自然から外れているために起こります。まずは、この自覚が回復への第一歩です。次に、今までの自分の生活を見直し、何が自然から外れており、何をどのように改善できるのかを考えます。同時に、現代社会は様々な化学物質に溢れているため、どんなに注意して生活していても、ほとんどの子どもが毒(排泄すべき状態のもの)を持った状態で生まれ、大人も毒を持った状態で生活していると考えて良いでしょう。「出すべくして出している」とも言えます。特に乳児湿疹に関しては、むしろ自然に沿った生活を心がけている家庭の子の方が、解毒・排泄力が高いため症状が出やすいという印象を持っています。

症状を出している子どもやお母さんだけではなく、家族全員の意思を統一することも大切です。病気の改善のためには家族の協力が何より大切です。ご両親だけではなく、一緒に住んでいる他の家族も一緒に病気に向き合うことが重要です。

アレルギー性疾患や自己免疫疾患(膠原病)は、ともに免疫の異常による病気です。例えばアトピー性皮膚炎は皮膚の病気ではなく、免疫異常によって主に皮膚に症状が現れる病気と考えるべきでしょう。皮膚に何かを塗ったり、スキンケアをすることだけが根本の治療ではありません。不自然な生活習慣を改め、免疫状態を正常に戻すことにより自然に改善する病気なのです。薬やサプリメントなどは自然に改善する力である自然治癒力を高めるために補助的に使うこともありますが、基本的には必要ありません。近頃ではアトピービジネスという言葉もあるくらいですが、とくに、高価なものには注意しましょう。

以下にアレルギー性疾患全般に対する基本的な対策をまとめます。

  1. 行き過ぎた衛生管理をやめる(抗菌性の石けん、洗剤、漂白剤、柔軟剤、芳香剤、入浴剤、消毒剤、うがい薬など)
  2. 積極的に外で遊ばせる
  3. 抗生剤やうがい薬は極力使用しない
  4. ワクチンは極力受けない
  5. 牛乳、白砂糖、小麦、肉食、を控える
  6. 油は控えめに使用する(特にトランス脂肪酸であるマーガリン、ショートニングは使用しない)
  7. 化学物質を避ける 食品添加物、加工品、農薬、経皮毒、可能なら薬も極力控える
  8. 腸内環境を整える(食事では少食、食物繊維・発酵食品・乳酸菌・酵素を積極的にとる、よく噛む、冷たいものや食品添加物をとらない、生活でも、なるべく抗菌薬、うがい薬、抗菌グッズなどの化学物質をとらないなどになります。)
  9. 規則正しい生活をする
  10. 適度な運動をする
  11. ストレスをためない

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