食の原則

食事の原則は以下の様にとてもシンプルです。

①少食(ただし子どもは例外)

現代の病気、とくにいわゆる生活習慣病(肥満、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、がんなど)の多くは食べ過ぎによって起こります。

②身土不二

身土不二とは身体と自分が住んでいる周りの環境(土地)には密接な関係があり、同じものであるという考え方です。なるべく自分が暮らす地域の旬の作物をいただくことにより健康に暮らすことができます。

③一物全体

一物全体食とは本来の生きた状態のものを丸ごといただくという食べ方になります。現代人の栄養状態は三大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)はむしろ摂り過ぎで、それ以外の栄養素(ビタミン、ミネラル、食物繊維、ファイトケミカル)が足りない状態です。これがありとあらゆる不調の原因につながっています。食べ物は、精製、精白が進めば進む程身体に負担がかかるという原則を覚えておきましょう。代表的なものは精白米、精白小麦粉、白砂糖、精製塩などになります。

④食物繊維をとる

食物繊維は炭水化物の一種で、腸や腸内細菌の状態を整える効果がとても高い優れた栄養素です。
食物繊維には水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維があり、身体の中で働きに違いがありますがどちらも健康にとってとても大切で、日本人は摂取が不十分な状態です。

⑤発酵食品をとる

発酵食品は微生物の発酵の働きにより栄養素やうま味が増え、保存性も良くなった食品のことで、食物繊維と同様に腸や腸内細菌の状態を整える高い効果があります。和食には世界で最も多くの発酵食品が使われ、これが日本人の健康を支えてきました。

⑥良く噛んで食べる

食事の時によく噛むことは、健康にとってとても大切です。日本には、一度食べ物を口に含むたびに箸を置く「箸置き」の文化があります。子どもにもゆっくりと噛んで、食事をありがたくいただく作法を伝えて行きましょう。

⑦楽しく、感謝していただく

どんなに栄養価が高く健康に良い食べ物でも、楽しくない、感謝の気持ちのない食卓、つまらなさそうな食べ方では健康に良いはずはありません。美味しいという意味には食事の時に感じる美味しさとその後の長い期間の健康にも影響する美味しさの二つの意味があるといいます。

 

以上の基本の食事がきちんとしていれば、大人よりも代謝の活発な子どもなら多少のハメを外しても良いでしょう。

 

なるべく摂取を控えるものには以下のものがあります。

砂糖、乳・乳製品、小麦、油類、肉類、精製塩、トランス脂肪酸、遺伝子組み換え食品、食品添加物、放射能など

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